フランス映画の流れを語る上で外せないのが、ジャン=リュック・ゴダール(JLG)である。1960年代に起こったヌーベルバーグ(新しい波)を代表する監督の一人であり、映画の作り方そのものを変えた人物として知られている。 過去の雑誌特集において、ゴダールを論じた次のような一節がある。 ゴダールは映画史の断層であり、亀裂であり、切断線なのだ。ゴダールを境にして、映画の作り方=語り方は不可逆的な変化を遂げた。たぶん、そのことはだれもが認めるに違いない。 ──STUDIO VOICE 1994年2月号より この表現は誇張ではない。ゴダール以降、映画は編集や語りの自由を前提とした表現へと大きく舵を切った。 …