(Gottfried Wilhelm Leibniz, 1646年7月1日(グレゴリオ暦)/6月21日(ユリウス暦) - 1716年11月14日)
ドイツ・ライプツィヒ生まれの哲学者・数学者。また政治家であり、外交官でもあった。
17世紀の様々な学問(法学、政治学、歴史学、神学、哲学、数学、経済学、物理学、論理学等)を統一し、体系化しようとしていた。
その業績は法典改革、モナド論、微積分法、微積分記号の考案、論理計算の創始、ベルリン科学アカデミーの創設など多岐にわたる。これらの功績を考慮すると、ライプニッツは稀代の知的巨人といえるだろう。
また、微積分法をアイザック・ニュートンとは別に独自で発見し、それを記述するための優れた記号法を与えた。現在使われている微分や積分の記号は彼の功績によるところが多い。
しかし、それと同等かあるいはそれ以上に重要な業績は、今日の論理学における形式言語に当たるものを初めて考案したことである。彼によれば、それを用いることでどんな推論も代数計算のように単純で機械的な作業に置き換えることができ、注意深く用いることで誤った推論は原理的に起こり得ないようにすることができるというものであった。
現在、コンピュータの中で大活躍している二進法も彼の研究の成果を多分に含んでいる。