埼玉県の古墳 (9)三波川変成帯の岩石、大鹿村中央構造線博物館 三波川編成帯の上には弥生時代の銅鉱山がありました。和歌山から紀ノ川を遡れば奈良五条そして奈良盆地へと至ります。弥生人の上陸地点の一つです。さらに三波川編成帯は伊勢大社から豊川、八ヶ岳に伸びています。そして最後に埼玉県の東秩父に現れています。 弥生時代の奈良盆地は、藤田三郎氏の著書「唐古・鍵遺跡」などでうかがい知ることができますが、少々複雑な様相を呈しています。ところが埼玉県荒川流域の弥生文化は、広い平野に分かりやすく現れて、古墳時代への流れが地図上で理解できます。弥生時代から古墳時代への大きな変化は、地域差はあるものの同じように変…