ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ(Witold Gombrowicz 1904-1969)。ポーランドの作家。→ゴンブロヴィッチ、ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ、ゴンブローヴィチ
『フェルディドゥルケ』 ISBN:458276522X 『バカカイ』(短篇集) ISBN:4309202985 『トランス=アトランティック』(付:日記) ISBN:4336035946 『結婚』(戯曲) 『ポルノグラフィア』 ISBN:4309201377 『コスモス』 ISBN:4770402147
10/14にXのスペースで実施した、怪談作家蛙坂須美さんとのおしゃべりのアーカイブです。ふたりで自宅の本棚を眺めつつ無軌道雑談しました。 podcasters.spotify.com どういった文脈で出てきた本かは聴いてからのお楽しみ。 ここではリストだけ公開します。 ※多分、漏れはない、はず・・・ 灰色のミツバチ 作者:アンドレイ・クルコフ 左右社* Amazon 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く 作者:奈倉有里 イースト・プレス Amazon ある晴れたXデイに カシュニッツ短編傑作選 作者:マリー・ルイーゼ・カシュニッツ 東京創元社 Amazon 現代思想2024年9月号 …
トランス=アトランティック (文学の冒険シリーズ) 作者:ヴィトルド ゴンブローヴィッチ 国書刊行会 Amazon 『トランス=アトランティック』ヴィドルド・ゴンブローヴィッチ著 西成彦訳を読む。 ナンギだけど魅力的な文体。ゴンブローヴィッチは、大昔、集英社から出ていた現代の世界文学シリーズに『フェルディドゥルケ』が入っていたけど、頓挫した。 町田康のような、ボリス・ヴィアンのような、理性と私怨を抜いた車谷長吉のような。パンクでポップでシュールで。 1939年、ポーランドから新進気鋭の作家がはるばるアルゼンチンくんだりまで来て(失礼)「旅の恥はかき捨て」と、くりひろげる馬鹿騒ぎの日々。 世界大…
捜査・浴槽で発見された手記 (スタニスワフ・レム・コレクション) 作者:スタニスワフ・レム 国書刊行会 Amazon 『捜査・浴槽で発見された手記』スタニスワフ・レム著 久山宏一訳 芝田文乃訳を読む。『捜査』、『浴槽で発見された手記』は旧訳で読んだ。新訳は、読みやすく、訳者解説や註釈が、小説の理解を深めてくれる。 あらすじなどは、こちらのレビューで。 soneakira.hatenablog.com soneakira.hatenablog.com 『捜査』 訳者解説から引用。 「『捜査』の作者は、何よりも次のものが好きです―サイバネティックス文献を読むこと、スキー、お伽噺、レイモンド・チャン…
人類の深奥に秘められた記憶 (集英社文芸単行本) 作者:モアメド・ムブガル・サール 集英社 Amazon 『人類の深奥に秘められた記憶』モアメド・ムブガル・サール著 野崎 歓訳を読む。 引用と剽窃、パクリは紙一重。素晴らしい作品とてパクリ疑惑がかけられれば、作品はおろか、版元、作家まで命取りとなってしまう。 1938年、フランスで刊行された同郷・セネガルの作家、T.C.エリマンの『人でなしの迷宮』もそうだった。小さい頃セネガルの牧師に才能を認められ、フランス留学を叶えた、いわばエリート。 デビュー作は版元も傑作だと認めるが、やはり、パクリの箇所が気になって修正を求める。しかし受け入れないエリマ…