雑誌:ゴーギャン(GAUGUIN)
東京ニュース通信社から2007年4月21日に創刊。
人生の第二楽章を生きる人の為の月刊誌
:芸術家
ポール・ゴーギャン(1848年-1903年)
後期印象主義を代表する芸術家の一人。
ポール・ゴーギャンは印象主義の感覚主義的な現実描写に対して明確な反対を掲げ、1888年にいわゆる総合主義の様式を確立する。鮮やかな色彩を単純化された輪郭の中に平塗りする技法によって、想像力の生み出す概念、抽象的な気分を描き出すこの様式は、当時ゴーギャンの周囲にあったいわゆるポン・タヴェン派の相互影響の中から生まれたものであった。
ゴーギャン自身は、西洋文明の虚偽と退廃を憎み、原始的な生活の自由と真実に憧れて、1891年以降、タヒチなど南太平洋の島々を移り住み、ドミニック島で死んだ。この原始的な生活は、ゴーギャンの期待に反し、物質的にも精神的にも悲惨なものであったが、そのなかで総合主義は豊かな円熟をとげた。
ゴーギャンもナビ派と同じように絵画のみならず焼き物、彫刻、木版画に優れた作品を実現している。