100km, 6000m, 14時間 2023年の夏、例年以上に暑い日が続いた。朝の6時を過ぎると気温も湿度も、強烈な直射日光も望まない余計な負荷を身体に与えた。疲労の繰り返しでただでさえ辛いっていうのに余計なことはしないで欲しかった。それでも、カチカチに凍結する真冬の寒さと比べたら、早朝から明るく走りやすい真夏の方が気持ちは楽だった。 どうせ人の少ない時間帯だし、上半身裸で走ることが真夏の習慣になった。3インチのショーツ1枚で走っているとわずかに触れる風が気持ちよかった。無駄がないを通り越して、足りてない上半身を見下ろしながら走る。リズムよく自分の足が大腿四頭筋から膝、そしてシューズの順に視…