ここ最近の朝の習慣に加わったのは、一通り朝の仕事が終わってコーヒーを飲みながら新聞を読むときにグレン・グルードのピアノ、ゴールドベルク 1955年盤のCDをかけること。 時折グレンの調子っぱずれな鼻歌がうっすら聞こえてきて、まるで新聞を読む傍でピアノを弾いているような身近で安心を醸し出すようなユーモアで楽しくなってくる。 モノラルのピアノの音がすんなりと邪魔することなく身体にリズムが自然に沁み込んでいく。 特にバッハの繰り返しのコードとテンポとリズムが空気に何かを前に促進させてくれる円滑剤のように。 新聞も気持ちよく、普段は関心もないようなページもスラスラ読めてしまう。 特にグレン・グルードの…