昨年夏に警察庁から送ってもらった「令和5年警察白書」によると、サイバー事案による検挙数は着実に増えていて、2021年に12,000件に達し、2022年度では12月までの9ヵ月間で12,000件を越えてしまったとある。 警察組織の中枢に「サイバー警察局」ができて2年になる。警察庁には今、5つの局と長官官房がある(*1)。5つとは、刑事局・交通局・警備局・生活安全局とサイバー警察局である。サイナー警察局以前には、生活安全局が出来たのが20余年前。それまで犯罪が起きないと「民事不介入」を盾に、市民が不安に思っても警察は動いてくれないとの批判に応え、生活安全局が設置された。 それまでの「犯罪があったら…