自閉症の核心的特徴と「理論心」の理解 ケンブリッジ大学自閉症研究センター所長のサイモン・バロン=コーエン氏は、自閉症を単一の障害ではなく「多次元的な発達特性」として捉えている。氏によれば、自閉症は一つの型に収まるものではなく、複数の要因が重なり合うスペクトラム的な現象であると述べている。従来の「欠如モデル」に基づく理解では、自閉症者の困難さばかりが強調される傾向にあったが、バロン=コーエン氏はその見方に異議を唱えている。自閉症は脳の発達の違いであり、決して欠陥ではないというのが氏の基本的立場である。 自閉症研究の文脈では、「理論心(Theory of Mind)」という概念が重要な鍵を握る。こ…