第1章 慢性腎臓病に自覚症状ってあるの? ▼わずかな体調の変化がサインかも 慢性腎臓病の怖いところは、初期の段階では自覚症状がほとんどないことです。 気づかないうちに腎臓がどんどん悪くなり、はっきりとした症状が現れたときにはもう手遅れ、というケースも珍しくありません。 糖尿病などと同じく、サイレントキラーといえる病気なのです。 しかし、悪くなる前触れがまったくないわけではなく、腎臓機能が落ちてくると体調や尿に少し変化が現れます。 たとえば尿にたんぱく質が出ると尿が泡立ちやすくなりますし、血尿が出れば尿の色が濃くなります。 また、トイレへ行く回数がやたらに増えたり、尿があまり出なくなったりするこ…