北西アフリカのモロッコ王国の中南部にあったオアシス都市。高アトラス山脈の北麓に位置する。11世紀にムラービド朝によって築かれて以後、王朝の首都として、またサハラ交易の拠点として繁栄した。 ムラービド朝の成立 都市機能の整備 サハラ交易 ムワッヒド朝による町の開発 マリーン朝時代のマラケシュ サアド朝の勃興 関連交易品 参考文献 ムラービド朝の成立 10世紀のマグリブ(北西アフリカ)は、イフリーキヤ*1のファーティマ朝とアンダルス(イスラーム治世下のイベリア半島)の後ウマイヤ朝という強力な国家の係争地となっており、各地に土着のベルベル*2勢力が割拠する状態となっていた。 10世紀後半以降、これら…