岩波文庫『荒涼館』1 訳:佐々木徹 耳がとおすぎた母は70代でほぼ聞こえなくなっていてそれを隠していた. 知らないうちに私が残したもと流行本を読んでいたが80になる前に,昼間でも「暗い」とくりかえし眼科も受診も拒否した.私がきづかなかった. ** 私は,じしんそれを懼れる.5年前に自覚していたらましな老人としてくらしていたかもしれない. ** 韓国ドラマばかりみないで,読書ができるうちに,「名作」を読んでおこう.その指針になるのが「岩波文庫」であった. ところが目録をみると,品切れもあるし,有名な古典でも,文庫化されていないものもある. とにかく,岩波文庫にたよって文学を少しばかりだろうが,読…