王子が結婚するという嬉しい報告を聞き、翌日からは久しぶりに3人でサマルトリア・ ラダトーム・ルプガナまで一緒に旅が出来るということもあって、おれたちは浮かれて 大聖堂の中ではしゃぎまわっていた。 日も暮れたので、そのまま大司教の居室で簡単な食事を済ませ、夜遅くに大聖堂の前で 解散し、おれとナナは王子が用意してくれたそれぞれの部屋に泊まった。 そして翌朝、3人とも眠い目をこすりながらおれのルーラでサマルトリアへ向かった。 側近に親父との謁見を求めると、親父は上機嫌でわざわざおれたちを出迎えに来た。 そのまま謁見の間に通されたおれたちは、親父を前に3人で横並びに立った。 紋章の件に関しては、代表し…