1914年6月28日、かつて軍艦「カイゼリン・エリーザベト」に乗艦して訪豪したこともあったオーストリアの皇位継承者、フランツ・フェルディナント大公夫妻がサラエヴォで暗殺された。外交交渉を経た7月28日、オーストリアがセルビアに宣戦する形で戦争は開始され、ドイツやロシア、フランスも次々と参戦していったが、イギリスでも戦争熱は高まりを見せていた。ヨーロッパから遠く離れた自治領オーストラリアは、9月に予定されている連邦議会選挙に向けたキャンペーンの最中だったが、労働党アンドリュー・フィッシャー党首は「最後の一人、最後の一シリングまで」本国を支持すると宣言、自由党ジョゼフ・クック首相も「帝国が戦争状態…