先週の土曜日、横浜の朝日カルチャーセンターで話してきました。横浜では「イタリア映画の魅力を探る、懐かしの俳優たち」と題して、ジーナ・ロッロブリージダ、クラウディア・カルディナーレ、シルヴァーナ・マンガノと取り上げてきましたが、今回はその4回めアンナ・マニャーニ。備忘のため、以下に概要を記しておきます。 1)芸に生き愛に生き 今回のタイトル「芸に生き愛に生き」(Vissi d'arte, vissi d'amore)は、プッチーニの『トスカ』の有名なアリアですが、日本では「歌に生き恋に生き」として知られるもの。イタリア語のアルテ(arte)は、「技術」から「芸術」となり、そこから「歌」や「芸事」…