(Università degli Studi di Salerno) 現存の世界の大学の中でボローニャ大学に次ぐ古い歴史を持ち、13世紀にはヴァチカンからストゥディウム・ゲネラーレの認定を受けている。ボローニャが法学を看板にしていたのに対して、サレルノは医学の大学で、今日の解剖学教室のような階段教室が当時から既にあったと考えられている。
大学の起源 表紙 大学の起源 チャールズ・ホーマー・ハスキンズ 著 青木靖三 三浦常司 訳 八坂書房 発行 2009年11月25日 初版第1刷発行 Ⅰ 大学制度の発生 ギリシャ人やローマ人の法律や修辞学や哲学の教育の多くは凌駕しがたいほど高度なものであったが、それは永続的な学問機関という形に組織されていなかった。 十二、三世紀になって、われわれに最もなじみ深い組織された教育の諸特徴、すなわち学部や学寮や学科課程が代表している教育の全機構、試験や卒業式や学位が世の中に現れる。 初期の大学は創設者もなく、いつから始まったかもはっきりわからなくて、明白な記録なしに徐々に静かに発生して、「まさに自然発…