ペニシリン系の代表的な抗生物質。グラム陽性菌を中心に、大腸菌やインフルエンザ菌(※)などグラム陰性菌の一部にも有効。緑膿菌やセラチアには効果がない。扁桃炎や咽頭炎、気管支炎、中耳炎など比較的軽い感染症に用いることが多い。(※細菌のインフルエンザ菌と、インフルエンザ ウイルスとは種類が違う) 安全性の高い抗生物質ですが、まれにアレルギー症状を起こす。 カプセルのほか、子供向けのシロップ用細粒がある。 胃潰瘍などにおけるピロリ菌の除菌にも用いる。
とりあえず口腔外科医として最低限知っておくべき抗菌薬の種類だけに集約する。 ペニシリン系 ペニシリン結合タンパク質(PBP)に作用し、細胞壁の合成を阻害する殺菌性抗菌薬。 ・古典的ペニシリン ・ペニシリナーゼ耐性ペニシリン ・アミノペニシリン ・抗緑膿菌ペニシリン の4種類に分類できる。 古典的ペニシリンはフレミングが発見したペニシリンGのことで、耐性化が進んでいて現在はほぼ使用していない。 ペニシリナーゼ耐性ペニシリンも口腔外科では使わないと思うので省略。 アミノペニシリン グラム陽性陰性の球菌をカバーする。 アモキシシリン(AMPC、サワシリン) Streptococcusといったグラム陽…
臥せっておりました。 年末年始は美深でひたすら除雪、仕事始めで浦河へ一旦戻り、三連休は旭川で物置と小屋根の雪下ろし。長距離移動もキツく少々無理し過ぎたかも、と思った矢先「くる~きっとくる~」予感が的中‥6度目の溶連菌です。 今はどこも溶連菌検査をしてくれません。そもそも自家用車以外での来院は断られるので、車なしの単身先で発熱した場合、過去にストックした抗生剤を自己責任で服用するしかないのです。今回、本当に溶連菌だったのかどうか確証ありませんが、一般的な抗生剤があまり効かなかったところ、特効薬サワシリンを試したとたん劇的に改善したので間違いないでしょう。 ほぼ無症状だったコロナの何倍もコワかった…
一般歯科だとカロナール、ロキソニン、サワシリン(抗菌薬)を知っておけばなんとかなるイメージだが、口腔外科だと重症感染症や侵襲の大きい手術後の患者さんなどを扱うため、使う薬剤にバラエティがある。 以下は口腔外科領域における分量 カロナール 成分:アセトアミノフェン 成人 1回に1000mg(500mg錠2個)まで、6時間空けて4回まで →1日のmaxは4000mg/d 一応肝代謝なので、長期的に1500mg/dを超える場合は肝機能の変化に注意。 乳児〜小児 カロナールシロップを1回に10mg/kgで経口投与、4時間空けて6回まで →1日のmaxは60mg/kg ただし、成人量(4000mg/d)…
お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」 水平埋伏親知らず抜歯したよ 抜歯2日目 食事 水平埋伏親知らず抜歯したよ 費用は定期メンテナンスに行っており、親知らず抜歯して抗生物質と痛み止め合わせても「4870円」でした。口腔外科の医師、表面麻酔なし、クソデカ注射針で8箇所くらいドカドカ刺す。まだ始まってもいないのにぼくはもう泣いていた。インターネットによると親知らずは10分以内に抜けば腫れないらしい。なんだか10分以内に終わらせる感じではあるなと思った。医者「アゴの骨削るから腫れるよ」死刑宣告医者の「腫れるよ」は素人目の「腫れる」という概念を…
日本人は無類の薬好きです。高齢者で薬を内服していない患者さんを診るのは年に数回くらいかもしれません。そして安易な投薬の危険に関してバイオアベイラビリティの観点から。バイオアベイラビリティとは、服用した薬剤が全身循環に到達した割合を示した値です。因みに経口抗菌薬のバイオアベイラビリティを以下に記載します。 ペニシリン系 サワシリン 74-92%、オーグメンチン 75% 第1世代セフェム系 ケフレックス 90%、ケフラール 93% 第3世代セフェム系 メイアクト 16%、セフゾン 20-25%、バナン 46% ニューキノロン系 クラビット 98%、アベロックス 90% 他に、クラリス 50%、ミノ…
1週間前の17日月曜日に5回目AIHしてきました。 今回は平日仕事もあったため 旦那が半休をとってくれて 検体をもっていってくれました。 この2日前の土曜の診察で今回の卵は右に19ミリ 月曜で23ミリ 今回はクロミッドのみで育てた。 よく育ったなぁ・・ 排卵がまだだったので排卵する注射をお腹に。 なぜかAIH当日(お腹に注射する日)はワンピースばかりな私。 毎回パンツ丸見えで注射してもらう羽目になるww 内膜は7,9・・ 妊娠するのには問題ないんだろうけど いつもよりは薄い。 クロミッドの副作用かなぁ・・ ま、これで最後のAIHが終わりました。 金額は7千円ほど。 これが保険適応前はおよそ2万…
ネコ咬傷の1例 原因菌 Pasteurella multocida,黄ブ菌,嫌気性菌 治療 オーグメンチン+サワシリン ユナシン-S静注用 ペニシリンアレルギーならクリンダマイシン注+クラビット 破傷風トキソイド,テタノブリン
七夕に2回目のAIHでした ・初診から一週間後に卵の様子を確認、右9m9m7m左16m内膜5,8m→卵育てる注射打つ ・2日後内診、左に21m、内膜7,9m→明日AIH決定!お腹にオビドレル注射打つ ・当日朝から精液持参、卵は左に21m(まだ排卵してなかった!)内膜9m(いい感じとのこと) 初診後は と当日含め計3回の受診 説明会と初診の日にとても待ったから きっと通院始まっても待つんだろうなぁなんて思ってたら 以外と待ち時間は少なめでした。 (それでも前の病院のほうが圧倒的に早いけど) 今回はプロラクチンの薬も飲んでるし ビタミンD亜鉛も補充してるし いうことないんちゃうか!(^^) 朝に旦…
なぜ同じ成分の配合剤なのに用法に違いがあるのか? なぜクラバモックスは食直前服用なのか? なぜオーグメンチンは食直前の縛りがないのか? オーグメンチン+アモキシシリン=オグサワ処方 なぜオーグメンチン250RS6錠ではないのか? まとめ なぜ同じ成分の配合剤なのに用法に違いがあるのか? オーグメンチンとクラバモックスは、ともにアモキシシリン+クラブラン酸の配合剤です。 ※クラブラン酸はβラクタマーゼ阻害薬で、アモキシシリンの効果を高めるために配合されています。 オーグメンチンは食事に関係なく服用可ですが、 クラバモックスは食直前の服用が添付文書で指示されています。 なぜクラバモックスは食直前服…
こんにちは。 前回の投稿から勢いがなくなる前にこちらも書いておこうと思い早速感染症編も始めました。 研修医になってとりあえず勉強しておくと高確率で自分を助けることとして ・輸液 ・抗菌薬 ・画像読影 かなと思っています。 前回少し輸液の本も紹介したので、今回は感染症でおすすめの本について語らせてください。 前回同様、必須〜おすすめ、あると便利、プラスαで色分けしています。 ちなみに、この記事は抗菌薬なんて全くわからんって方を対象にしていますが、後半は研修医1年目が終わる頃の先生方にもお薦めできます。 感染症は特に理解がまだまだすぎることを自覚しているのですが、30冊ほど読んだ中で良いと思ってい…
前回に引き続き、かぜなどの感染症のお薬を見ていきます。 今日のお薬 抗菌薬 パセトシン(ペニシリン系) フロモックス(セフェム系) メイアクト(セフェム系) セフゾン(セフェム系) ホスミシン(ホスホマイシン系) クラリス(マクロライド系) ジスロマック(マクロライド系) クラビット(ニューキノロン系) 抗インフルエンザ薬 タミフル(内服、ノイラミニダーゼ阻害薬) イナビル(吸入、ノイラミニダーゼ阻害薬) リレンザ(吸入、ノイラミニダーゼ阻害薬) ゾフルーザ(内服、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬) Tweets パセトシン 風邪ひいたらパセトシン飲んでこれ食っとけば治る(適当) pic…