1. Introduction 経緯 ある梅雨の深夜,じんわりと汗を感じながら寝苦しさに唸っていると,次のような発想がお告げのように降ってきました.「百合小説をRFC形式で記述しなさい」私は百合作品に造詣が深いわけでもないため,まったく自分とは違った存在から接続されたような気がして,古代の巫女の畏れを感じました. そんな突拍子の無さを感じつつも,その試みは自分にとっても興味深く映り,非常に興が乗ったのでさっそく翌日から取り掛かることにしました. 方針 「RFC形式で小説を書く」としてしまうと,原稿ファイルをRFCのレイアウトにして文章を書いても達成できてしまうので,少し面白みが欠けているかもし…