さっきヌガラの夜市へ行った時の事。 3人も物乞いが寄ってきた。 あーーーすっかり忘れてた。 夜市や大きな市場へ行く時は、かならず小さいマネーを用意しとくはずだったのに、この日は訳あって2万ルピア札しか持ち歩いていなかった。 2万ルピア札というのは日本円で約2百円。 最初バリがよくわからなかったときは、これくらいの金額も渡したことがあったが、こっちに暮らすうち、もっと少ない額でもよいことを知った。 ターゲットはやはり外国人や裕福そうな人らしい、でも物乞いはその夜市内で他の人にもアタックするため、結局わたし一人でその人の一食分を助けようとしなくてもいいらしい。 むしろ、裏にボスがいたり、背景もいろ…