『バガヴァッド・ギーター』とは、古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』の中の一幕。血族を巻き込んだ大戦争に心を痛めた英雄・アルジュナに対し、彼の導き手であるクリシュナが教え諭す場面を抜粋したものだ。 戦場の只中で膝を折るアルジュナに、クリシュナは繰り返し ”我欲を捨て、結果にこだわることなく義務を行う” ことの必要性を説く。 この一幕だけで独立した作品として取り扱われており、ヒンドゥー教における聖典の一つにもなっている物語だ。 仏教にも通じる教え 苦行を礼賛するものではない哲学 読みづらい一冊ではある 格調ある文体で読む「ギーター」本 仏教にも通じる教え ギーターの中では、クリシュナによって我欲…