スイス・ヒンウィルのF1レーシングチーム。「SAUBER」。
スイス人、ペーター・ザウバーによって設立。
82年から事実上のメルセデスワークスとして、耐久レースで活躍。ル・マンなどで実績を挙げた後、91年よりF1プログラムを開始。93年にグランプリデビュー。
レース界でのシルバーアローの完全復活に向けて露払いを務めたが、メルセデスは最終的には独自でモータースポーツ活動を推進していくことになった。
独力でF1への参戦を続けることになったザウバーは、当初フォードと手を組んだが関係は長続きしなかった。
次いで、フェラーリの旧スペックエンジンを使用するようになり、「青いフェラーリ」とも称されるなど、フェラーリと良好な関係を築いていく。
2004年からは耐久性の高いエンジンが要求されるようになったため、フェラーリと同スペックのエンジンが供給されるようになった*1。
2005年シーズンは、元ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴと期待の若手、フェリペ・マッサを擁し、中堅チームからの脱却を図っている。
この年から、ミシュランタイヤに移行するなど、フェラーリとの関係が希薄になり*2、6月には、BMWがザウバー株を買収し、筆頭株主となることが発表された。
2006年初頭からのチーム名は「BMWザウバー」。
2010年シーズンからはBMWがF1活動から撤退・ザウバー株を売却した為、ペーター・ザウバーによるプライベーターとして活動。ドライバーは小林可夢偉とペドロ・デ・ラ・ロサを起用している。後にデ・ラ・ロサに代えてニック・ハイドフェルドがドライバーとなった。続く2012年シーズンは小林可夢偉とセルジオ・ペレスをドライバーとして開幕を迎えた。
2018年シーズン前よりフェラーリとの関係を強化。その一環としてアルファロメオをタイトルスポンサーに迎え、2018シーズンからは「アルファロメオ・ザウバー」として活動する。アルファロメオの名がF1の世界に戻ってくるのは約30年振りだが、あくまでタイトルスポンサーでありエンジンの供給はフェラーリからとなる。