エンドトキシン(内毒素)は、グラム陰性菌が死んで溶菌する時に遊離される外膜の構成成分LPS(リポポリサッカライドまたはリポ多糖)のことを言う。 エンドトキシンは腸管によるセロトニンとNOの合成を促進し、自然免疫細胞であるマクロファージや樹状細胞の他にも様々な組織で発現がみられるTLR4受容体を活性化する。TLR4の活性化はセロトニン、NO、IL-1,6、NFkBカスケードを活性化し炎症を引き起こす。 PUFAは腸管バリアを損傷し、エンドトキシンの血液への流入を増やす。SFAはアルコールなどによる腸管バリア損傷を軽減し、エンドトキシンの流入を減らし、肝臓を保護する。また、SFAはTLR4活性化を…