有川浩が2009年に発表した小説。
300万円の借金を抱えた劇団「シアターフラッグ」の経営を、劇団主宰者の兄で「鉄血宰相」の異名を取る主人公が、ビジネス的視点で再建していく姿を描く。
小劇団「シアターフラッグ」 ―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。