シトロエン

シトロエン

(一般)
しとろえん

"citroen (eは本来は"ё")"
フランス PSAプジョー・シトロエン傘下の自動車メーカー

  • 1913年アンドレ・シトロエンが譲り受けたダブルヘリカルギアを製造する歯車会社が原点。これがシトロエンのエンブレム(ドゥブル・シェブロン)のモチーフとなった。
  • 1919年ヘンリーフォードの成功に触発されて、第一次世界大戦中に砲弾製造で蓄えた資金を元に自動車生産を始める。
  • 1925年エッフェル塔に25万個の電球で”Citroёn”*1という電飾をする(リンドバーグが大西洋単独横断飛行を初めて成功させたときの明言、「翼よ、あれがパリの灯だ」の”パリの灯”とはこの当時世界最大級の電飾広告のことを指す)


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  • この1920年〜1930年に自社のハーフトラックによる探検旅行を実施している。
    • 1920〜30年代にかけておこなわれたシトロエンによる数々の冒険旅行は、自動車の社会を広く拡大するとともに、異なった文明を自動車という一つの道具によって結びつけたということにおいて、社会学史上においても高く評価されている。この探険旅行は、「空間を時間によって征服する」ことが自動車の使命であると考えていたアンドレの思想に基づいていた。
  • サハラ砂漠横断 シトロエンB2ベースのハーフトラック5台

  1922年12月16日 アルジェリア トウブール
        →1923年1月7日 現マリ領 トムブクトウ

  • シトロエン中央アフリカ探検隊 

  通称:黒い巡洋艦隊 シトロエンB2ベースのハーフトラック8台
  1924年10月28日 アルジェリア コロン・ベシャール出発
     →イギリス領カンパーラで4隊に分かれる
       → 1925年6月20日マダガスカル タナナリヴォ到着

  • シトロエン中央アジア探検隊 

   通称:黄色い巡洋艦隊 C4/C6ベースのハーフトラック14台
  1931年4月4日 ベイルート(レバノン)・天津(中国)同時出発
     →1932年2月12日 中国 北京到着

  • 北極圏ならびにコロンビア地方探検隊 通称:白い巡洋艦隊

   シトロエン ハーフトラックAC6G(シトロエンC6ベース)15台
  1934年7月1日 カナダ アルバータ出発
        →7月18日 フォート・セント・ジョン到着
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  • 1934年、この探検旅行や新車、トラクシオン・アヴァンの開発で資金のなくなったシトロエンは経営権をミシュランに渡す。同年、トラクシオン・アヴァン発売。
  • 1935年、創業者アンドレ・シトロエン死去。
  • 1948年、戦前開発され第二次大戦中地下に隠されていた実用車2CV(通称「二馬力」)を発売。カッコは悪かったが、実用に徹した構造で一躍ヒット作となり、以降40年以上生産されるロングセラーとなる。
  • 1953年、フランスの老舗メーカー、パナールの株式を取得。傘下におさめる。その後、株式を買い進め、吸収することとなる。
  • 1955年、未来的なスタイルとサスペンション、ブレーキ、ステアリング、ギアチェンジまですべて油圧で行う革新的な名作DS発売。
  • 1964年、独NSU社(後にアウディに吸収される)との合弁でコモービル社を設立。ここでロータリーエンジンの研究開発を行う。
  • 1967年、実際にロータリーエンジンの生産を行うコモトール社を設立。(このときの産物がGSビロートル)
  • 1968年、トラックメーカー、ベルリエ社、およびイタリアの高級車メーカー、マセラーティを傘下におさめる。(このときの産物がマセラティ・メラクであり、SMである。)
  • 1974年、数々の合併や買収は苦し紛れの施策であり大方の予想通り、ミシュラン1社では経営が立ち行かなくなり、この年の6月20日、フランス政府の仲介によりプジョーとシトロエンの企業グループの設立を発表。
  • 1975年、プジョーはシトロエンの株式の9割を取得してほぼ完全子会社とし、PSAはオートモビル・プジョーとオートモビル・シトロエンの親会社としての組織を確立。現在に至る。
  • なお、このときにシトロエンがした合弁や子会社はすべて手放すこととなった。
  • この後プジョーとシトロエンはコンポーネンツを共用してモデルを形成、プジョーのプラットホームベースにシトロエンの車を作ったり、新型プラットホームのパイロットモデルをシトロエンが先に発表して後にプジョーが同じプラットホームを使った新型車を投入するという形になるが、ほとんどの部品を共用しながら、乗り味、スタイルからして何もかも違うクルマになってしまうのは、両メーカーの意地だろう。
  • フランスらしい前衛的な車を多く生産。窒素ガスとLHMと呼ばれるオイルをサスペンションに使用する*2ハイドロニューマチック・システムが有名。その乗り心地は「魔法のじゅうたん」と形容される。トラクシオン・アヴァンの後輪用として搭載されて以来、改良を加えられてきたが、現行車としてはC5のみ*3がこれを改良した「ハイドラクティブ3」を搭載する。
  • モータースポーツでも強く、WRCでは古くはDS、現在ではクサラが活躍し、優勝することもしばしば。

そのデザインの奇抜さ、唯我独尊ともいえる独特の雰囲気によりコアなファンが世界中に多くいる。
また、マッキントッシュと雰囲気・傾向が似ているため、両者を愛する人も多い。

*1:大阪通天閣の”日立パソコン”と同じノリ

*2:他、ブレーキとパワステにも油圧が使用されていた。

*3:詳細は不明だが、C6もハイドラクティブ搭載。

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