シニフィアン

シニフィアン

(読書)
しにふぃあん

signifiant
「能記」「記号表現」とも呼ばれる。
「意味するもの」をさす。
「意味されるもの」であるシニフィエと合わせたものが、記号(シーニュ)である。

たとえば、「悲しい」という文字は悲しい感情を意味するが、このときシニフィエは意味される悲しい感情(の観念・イメージ)であり、シニフィアンは「悲しい」という文字である。なおこの場合の実際の悲しい感情そのものはレファラン(指示対象)という。

シニフィアンのシニフィエに対する優位性

  • ex.「愛」や「平和」のシニフィアンは、個々人の想いにある「愛」「平和」の想念(シニフィエ)という「中身」では、完全に還元されきれない。「愛」の想念は10人10色だが、「愛」のシニフィアンは一つに固定されている、ゆえに、10人10色の中身が生まれうる。
  • ex.「りんご」というシニフィアンは、リンゴの観察や分子構造などによる「シニフィエの束」によっては、還元しきれない。



言語を持つ人間にとっては、シニフィアンがシニフィエよりも常に既に前提的に立っている。
こうした精神作用に、宗教の発現の要因があるのではないか、とも。

関連キーワード

ソシュール、ヴィトゲンシュタイン、ジャック・ラカン、クリプキ、
否定神学(:神は表現の束には還元しきれない、ということを述べたもの。副次的に、既に言語哲学の原型を成す)

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