[civilian control] 「文民統制」 政治が軍事をコントロールする制度。 軍事力の暴走を抑制するための制度の一つで、文民(国民)が、選挙で選ばれた国民の代表を通して、軍隊をコントロールするという意味。 民主主義国においては通例、必要不可欠とされる。シビリアンコマンドとよく混同されるが、本来全く違う概念である。 対義語は「統帥権の独立」といわれている。*1
冷戦後日本のシビリアン・コントロールの研究
防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)
*1:「政府の文民の指揮のもとに職業軍人である軍隊の最高指揮官が置かれなければならないという近代国家の原則」:三省堂提供「大辞林 第二版」より。
2026年8月2日 | 読了時間:約5分 海外向けの情報部隊が、なぜか国内の「愛国心」を集めていた。 この件の経緯 陸自現地情報隊「愛国心」を採点か、市民数千人の思想収集疑惑 陸上自衛隊中央情報隊の「 現地情報隊 」が、大学教授やNPO法人の代表ら市民の思想信条を集めていた疑いが報じられた。 集められた個人ファイルは、 数千人分 にのぼる可能性があるという。 小泉進次郎 防衛相は「不適切な活動は確認されていない」と否定した。 ただ、その否定が「何を」否定したのかをたどると、疑惑の核心はほとんど手つかずのまま残っている。 では、この情報収集は違法なのか。 答えは、まだ誰も出していない。 この記事…
今日はメモ書きで。 尾形聡彦さんのArc Timesを見ていたら、熊本日日新聞の報道で、朝霞駐屯地の陸上自衛隊が、日本人の大学教授やNPO法人代表ら市民を対象に、「愛国心」や「対自衛隊感情」といった思想信条の情報を組織的に調査・収集していたとの話が出てきて、びっくりしました(というか、ほら始まったと思いました)。以下、熊日の記事です。 【独自】陸自情報部隊が「愛国心」など調査か 国内有識者ら対象に個人情報収集 数千人分、シビリアンコントロール逸脱も|熊本日日新聞社 陸上自衛隊中央情報隊(東京・埼玉、朝霞駐屯地)の対外情報部門「現地情報隊」が、日本人の大学教授やNPO法人代表ら市民を対象に、「愛…
2026年7月23日 | 読了時間:約5分 海外情報担当のはずの部隊が、日本の学者を採点していた。 陸上自衛隊中央情報隊の対外情報部門「 現地情報隊 」(朝霞駐屯地)が、日本人の大学教授やNPO代表ら市民を対象に、「愛国心」や「対自衛隊感情」といった思想信条を組織的に集めていた疑いがある。 熊本日日新聞 が2026年7月22日夜に報じたもので、集められた個人情報は 数千人分 に上る可能性がある。 報道によれば、収集の目的は 「情報源として使えるかどうかを見極める思想的な選別」 の可能性が指摘されている。 同意なき情報収集は、防衛相にも知らされていなかったという。 ではなぜ、この構図が20年前の…
2026年1月の日記です * 「軍隊」について考えてみたい。 米軍のベネズエラ軍事作戦は数か月前から計画され、訓練されていたという。 そういえば、ロシアのウクライナ侵略も1年以上前から準備されていたともいう。 軍隊の上層部はその間、何の疑問も持たずに準備をしていたのだろうか。 じーじは、軍隊は国民を守るのが仕事だと思う。 昔の帝国主義が認められていた時代とは違い、今は決して、他国を攻撃したり、侵略をしたりするためのものではないだろう、と信ずる。 しかし、現実は異なる。 自国の防衛のため、と称して、他国を平気で攻撃して、占領する。 時の政権によって左右される軍隊は危険だ。 いわゆるクーデターの時…
先週国会の予算委員会で、奇妙なもめ事があった。今国会の特徴である「省庁別審査」の防衛省関連の議論で、国民民主党の橋本衆院議員(埼玉13区)が制服組の答弁を求めたのだ。これに対して安住委員長は、シビリアンコントロール(文民統制)を理由に要求を退けたが、橋本議員はなおも食い下がり、最終的に党からも厳重注意を受けた。 橋本議員は「国会における自衛隊の議論は常に机上の空論だった。真の国防とは何なのかを議論したい」と主張しているが、このことは一般市民にはわかりにくい。国会は(国民民主党古川代表代行も含めて)制服組が国会で答弁することは、 ・前例がない ・慣例でない ・与野党で合意した答弁対象者でない な…
国会動画を見てからモノを言って欲しい
ウクライナ戦争、ガザ紛争、ミャンマーやスーダンの内戦、台湾海峡や南シナ海での緊張など、国際情勢は緊迫している。すでにWWⅢの入り口だという人もいて、各国が軍備を増強している。福祉国家として知られるデンマークが、女性にも徴兵制を敷いて「これからは福祉より国防」とのスタンスを取り始めた。 WWⅡ後、長く眠りについていた「日本軍」も、その流れの中で変わりつつある。かつては「平時の官庁」だった防衛省では、シビリアンコントロールを歪曲した現場無視の政策が横行(*1)していた。 平成の名称と呼ばれる人たちが集い、10の提言をしていた(*2)。 ・日米首脳会談で核問題を取り上げよ ・国の安全保障に科学技術予…
『自衛隊の闇組織 秘密情報隊「別班」の正体』、石井暁、2018年10月、講談社。 ・防衛大臣も首相も知らない。 ・陸自、独断で海外情報収集活動。 ・文民統制を逸脱。 ・本当にそのような闇組織はあるのか。 #スパイ活動 #中野学校 #小平学校
憲法第66条は、内閣の構成(第1項)と責任(第3項)という基本的な定めを示している条項であるが、本日は残る第2項を話題にします。改正草案が、主張したいことがある風情なのだ。【現行憲法】第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。 2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。 3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。 【改正草案】内閣の構成及び国会に対する責任) 第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長である内閣総理大臣及びその他の国務大臣で構成する。 2 内閣総理大臣及び全ての…
組織の独立・中立を建前に「申し送り」や「指名」で昇進や登用が行われる慣例は甚だ非民主的で、シビリアンコントロールに欠ける。 行政機関は須らく内閣の統制に服すべきだ。「国民の信託」こそが民主主義国家の権力の正当性なのだから。