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落ち目の映画監督タランスキーは、ひょんなことから彼の大ファンだという男から、架空の女優を作り出すPCソフトを入手する。タランスキーはCG女優シモーヌを創り出して映画を製作し始めると、シモーヌは押しも押されぬ大スターになる。だがシモーヌがCGだとは、タランスキー以外は誰も知らないのであったが。 軽快なコメディ・タッチのSF風刺映画。シモーヌ役レイチェル・ロバーツは、この映画が縁で監督のアンドリュー・ニコルと結婚した。
7月。早稲田松竹でアニエス・ヴァルダ特集を観てきた記録。 スタッフ・すみちゃんさんによるレビュー。きりっとした短文に凝縮された魅力。こんなレビューが書けるようになりたい。どうしても冗長になるわたし......。 wasedashochiku.co.jp 『シモーヌ VOL.4 特集:アニエス・ヴァルダ』 (現代書館, 2021年)をきっかけにヴァルダに出会い直している。 「ラ・ポワント・クールト」はヴァルダの長編第一作であり、ヌーヴェル・ヴァーグの始まりでもある作品。撮影しているヴァルダの姿が2019年のカンヌ映画祭のポスターに採用されました。 pic.twitter.com/77UfhUmA…
「私たちを強くするものは、心の傷み以外にないのです。」あなたはかつてそう言った。 ではこの僕とは何だろう 苦しく一人投げ出され どこに何を求めて行けばいいのだろう 胸はただ痛むばかりで 光さえも与えてくれないというのに 永遠が何だというのだろう 僕たちは肉体の虜 観念の渦 心のきざはし そんなものばかりが頭をよぎる。夢は僕に何を与えてくれたのだろう。 シモーヌ。 君は今なお僕の胸を掴む いっそここから空へと飛んで 全てにけりをつけてしまおうか。 僕は憂う。 戸惑う。 この身を案じ、 突き刺す月の光を呪う。 それでもこの恋に向き合えと? どうかあるがままであることを そしてこの胸に灯を あなたの…
またカフェインを摂取してはことばを吐き出す。 世の中には日記を書く人間と日記を書かない人間の2種類がいる、日記を書く人はちかごろめったにいないからすぐわかったわ、あなた手紙も書くでしょう、電話があるのに便箋を何枚も使って、、、喫茶店に置いてあった、山川直人さんの『地球の生活』に収録されている短編漫画?「ウルトラマリン」だったかな?に、そんなような言葉が。 澁澤龍彦。 シモーヌ・ヴェイユ。 高橋源一郎。 ユクスキュル。 三島由紀夫。 マルキ・ド・サド。 谷崎潤一郎。 川端康成。 永井荷風。 カフカ。 トーマス・マン。 宮沢賢治。 柳田國男。 セネカ。 「???」 あー、 あ、 くちぐせ/くちぶえ…
◆働きたくないおじさん 働きたくない、なるべく自分の時間を増やして過ごしたい私のようなニート気質の人間にとっては、「働くこと」は重大な問題である。 最近読み始めたハンナ・アーレント『人間の条件』(The Human Condition)は、働くことの意味や位置づけが古代ギリシアからどのように変遷したか、現代社会というのが働くことをどのように意味づけており、どういった問題が発生したかを考える本である。 内容は非常に概念的だが、冒頭の第1章から非常に面白いのでメモをとっている。 アーレントは、古代ギリシアのポリスにおける労働や政治に関する価値観に、新しい考察のヒントを見出している。 冒頭のアーレン…
予約受付中 石川優実さんも寄稿しています 現在(5/21現在)amazonランキング シモーヌ(Les Simones)VOL.6 https://www.amazon.co.jp/dp/4768491065/ref=cm_sw_r_cp_api_i_SYT3X6RJ5WDEYF545CTK?_encoding=UTF8&psc=1
5/14(土)なにかを善だと認めたのなら、これを捕えようと欲すべきだ。そうせずにいるのはたんなる怯懦である。(シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと(下)』冨原眞弓訳 岩波文庫 p68) まがいの無限性を追い求めずにいられない刑罰。これは、地獄そのものである。(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』田辺保訳 ちくま学芸文庫 p117) どんな嫌悪をも、自己への嫌悪にかえること……(p292) 5/14(土)・ピエール・ルヴェルディ『死者たちの歌 詩集』(佐々木洋訳 七月堂 2021.8)・福永武彦『廃市』(P+D BOOKS 2017.7)・『金井美恵子詩集』(現代詩文庫 1973.7)・木田元『ハイデガ…
岡本祐一郎『フランス現代思想史:構造主義からデリダ以後へ』中公新書 (2015年) を読む。 個人的に確認しておきたかったことは、何故フランスは実存主義から構造主義へと切り替わったのかということである。 結論としては、今の時点では確認することはできなかったが、レヴィ=ストロースによる実存主義哲学者サルトルへの批判を確認することはできた。 レヴィ=ストロースの仕事は、「未開」といわれる民族の親族関係に数学でいう「群論」の構造を見出したことにある。 本書によれば、レヴィ=ストロースがフランス数学者集団「ブルバキ派」のアンドレ・ヴェイユ (哲学者シモーヌ・ヴェイユの兄) に接触し、数学的に解読してほ…
5/12(木)起きたら8時前。コーヒーをいれて、くるみ食パンにチーズをのせて食べた。雨。一度気になりだすと傘の先端を人に向けて持っている人ばかり目につく。 通勤電車の中で幸田文『草の花』を読んだ。 どこがどうとは言えないが、好きな文章。トラックを流して朗読しようかな。 職場にて、弁当はきのこの炊き込みご飯、ツナと小松菜の炒め物。柚子胡椒の味。 やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は鍋。ポン酢がない鍋はわびしい。餃子のタレを使ってみたが違った。締めに汁なし辛うどんを作ってみたがこれも違った。辛ラーメンの粉を使っているので味は同じなのだが、のどごしが良すぎる。あの麺がいいようだ。 食後、ピクシブコミックで…
フロランス・ド・リュシー『シモーヌ・ヴェイユ』のつづきをよむ。 nainaiteiyan.hatenablog.com ヴェイユは明らかに数学者の兄に影響を受けている。 彼女の本は神秘主義に傾いているようにみえるが、本書を読むとヴェイユは数学と植物学をかなり勉強していたことが分かる。 『重力と恩寵』は、太陽から降り注ぐエネルギーを植物が受け止め、クロロフィルが光合成を行うイメージで書かれていることがわかった。 ヴェイユは「恩寵のクロロフィル的力」という表現を使っている。 科学的な知見を基盤に思想を構築することにつとめた。 それにしても、クロロフィルという物質には神秘的なものを感じる。 太陽光を…
© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved. https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch/news/20220311_01.html どうも、かなーり久しぶりに投稿する夏夜風です! 本当に久しぶりだな! 3月に「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」を鑑賞しに行ってきてですね… ルンルン気分で感想を書こうと思ったんですが、体調が悪い&コロナになるということが重なって、投稿できませんでした。 久しぶりの投稿なので気合を入れてイラスト付きで感想を語りま…
トランスジェンダーを「トランス」と略している時、地獄の記憶力が稼働していた 「トランス」が邦題に入る洋画が気になっていた トランス - Wikipedia ・トランス/TRANS - ジャン=ミシェル・ロー監督による1997年のフランス映画。 ・トランス (2006年の映画) - テレーザ・ヴィラヴェルデ監督による2006年のポルトガル映画。 ・トランス (2013年の映画) - ダニー・ボイル監督による2013年のイギリス映画。 ちゃう!もっと以前、結構古い映画や~ 検索掛けてみた結果
フロランス・ド・リュシー『シモーヌ・ヴェイユ』白水社文庫クセジュ (2022年) を読む。 1909年から1943年の間を生きたフランスの哲学者の解説書となっている。 ヴェイユはマルクスの構築した体系を「天才的な思想」と評した。 唯物論が正しいのであれば、それは世界のあらゆるものを説明する。 しかし、超自然的な、神秘的なものを考慮に入れないならば、と加えた。 ヴェイユは、マルクスが解明した抑圧は革命では除去できないと踏んだ。 こうも述べる。 社会的秩序は必要ではあるが、いかなるものも本質的には悪である、と。 ヴェイユは人間には物質を超える、超越したものを持っていると信じていた。 おそらくプラト…
かつて高山寺を訪ねた そこここに明恵上人の魂を感じた 20年ゆうに経った今も心静かに蘇る 映画「嵐が丘」の重く暗い情景そして登場人物の表情 聖書をなぞるかのごとく人間の存在の神秘を30そこらで紡いだエミリー・ブロンテ 孤高の魂 己の闇(ヒースクリフ)を覗く勇気 死をかけて貫いた人間存在の追求 魂の旅そこから得た真理 通常の人の何倍も凝縮し生ききったその生き様 キャサリンの影ヒースクリフ 影を否定したなら光も消える この真実を命を削って描き切り己の死を自ら受け入れ燃え尽きて逝った短いしかし濃密な一生 そう書いたとき同じく夭逝したシモーヌ・ヴェイユの顔が浮かんだ あかあかやあかあかあかやあかあかや…
次回令和哲学カフェは!(こ)(う)(た)ファシリテーターです! テーマは 愛とアイデンティティ 初出演のメンバーも登場します!4期最後の週です!https://reiwaphilosophy.com/?p=9740 __________登場する哲学者 (*)エーリッヒ・フロムhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%A0 (*)シモーヌ・ド・ボーヴォワールhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3…
5/7(土)置き換えができないものは真理ではない。同様に、視座によって外観を変えないものは実体をそなえた物質ではなく、実体を装っただまし絵にすぎない。(シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと(上)』冨原眞弓訳 岩波文庫 p98) 愛なき偶像崇拝、これ以上におぞましく悲しいものがあるだろうか。(p185) 5/8(日)・ハンナ・アレント『責任と判断』(中山元訳 ちくま学芸文庫 2016.8)・ウィトゲンシュタイン『『秘密の日記』 第一次世界大戦と『論理哲学論考』』(丸山空大訳 春秋社 2016.4)・ワレリイ・ブリューソフ『南十字星共和国』(草鹿外吉訳 白水Uブックス 2016.3)を借りた。 5/8…
・ アウグスティヌス『告白』 : 〈わたし〉を語ること… 松崎一平 著 2009 岩波書店 ¥1,500 ・ ギリシアの泉 <みすずライブラリー> シモーヌ・ヴェーユ 著 ; 冨原眞弓 訳 1998 みすず書房 ¥4,500 ・ フーコー ジル・ドゥルーズ 著 ; 宇野邦一 訳 1995 河出書房新社 ¥800 ・ ホメロスの世界 藤縄謙三 著 2006 学燈社 魁星 ¥1,200 ・ 内乱の政治哲学 神崎繁 著 2017 講談社 ¥1,300 ・ 河出世界文学大系 1 ホメロス/イリアス、オデュッセイア ギリシア演劇集 阿部知二 ほか編 昭55 河出書房新社 ¥6,500 ・ 宴 パイドン …
Che Guevara: Doctor, Revolutionary, Murderer 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=F6mrwD8J4vA Assassination of Comandante Che Guevara October 09, 2019 Peoples Dispatch Che was part of Fidel Castro’s 26th July Movement that overthrow the US-backed brutal dictatorship regime of Fulgencio Batista…