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落ち目の映画監督タランスキーは、ひょんなことから彼の大ファンだという男から、架空の女優を作り出すPCソフトを入手する。タランスキーはCG女優シモーヌを創り出して映画を製作し始めると、シモーヌは押しも押されぬ大スターになる。だがシモーヌがCGだとは、タランスキー以外は誰も知らないのであったが。 軽快なコメディ・タッチのSF風刺映画。シモーヌ役レイチェル・ロバーツは、この映画が縁で監督のアンドリュー・ニコルと結婚した。
お盆休みは台風が直撃となりました。幸い、ボク自身はあまり大きな影響はなさそうですが、不穏な雰囲気でなんとなく落ち着きません。麻生党副総裁の「戦う覚悟」発言を聞きながら、世界中の軍隊における兵士はすべて現役政治家に務めさせることを国連が決議する近未来を妄想した。役職の高い政治家ほど前線に回す。おまえが戦え。— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) 2023年8月13日 今年はNHKの終戦特集は少ないし放送時間も遅い時間帯のモノが多く、片隅に追いやられていた気がします。その一方 金曜日のBS-TBS『報道1930』は大変充実していました。[11日(金)報道1930] 戦後…
【週末息子と見る映画】のKONMA08がお送りする自己満足ブログ 【08映画缶】 間もなく開演です!! No.296 【シモーヌ】(2002年作品) 今回はチラシです。 《解説》 世界が熱狂する完全無欠の女優―― プログラム 完了!? ジム・キャリー主演の大ヒット映画【トゥルーマン・ショー】では暴走するマスコミを風刺。イーサン・ホーク主演の【ガタカ】では遺伝子の優劣のみで将来が決定される近未来を描くなど常に奇想天外なアイデアと斬新な想像力で世界を驚かしてきたアンドリュー・ニコル。彼が次に選んだテーマは…ハリウッド!華やかさと虚構に満ちた映画業界を舞台に全く結末が予想できない一大ファンタジック・…
7月。早稲田松竹でアニエス・ヴァルダ特集を観てきた記録。 スタッフ・すみちゃんさんによるレビュー。きりっとした短文に凝縮された魅力。こんなレビューが書けるようになりたい。どうしても冗長になるわたし......。 wasedashochiku.co.jp 『シモーヌ VOL.4 特集:アニエス・ヴァルダ』 (現代書館, 2021年)をきっかけにヴァルダに出会い直している。 「ラ・ポワント・クールト」はヴァルダの長編第一作であり、ヌーヴェル・ヴァーグの始まりでもある作品。撮影しているヴァルダの姿が2019年のカンヌ映画祭のポスターに採用されました。 pic.twitter.com/77UfhUmA…
「私たちを強くするものは、心の傷み以外にないのです。」あなたはかつてそう言った。 ではこの僕とは何だろう 苦しく一人投げ出され どこに何を求めて行けばいいのだろう 胸はただ痛むばかりで 光さえも与えてくれないというのに 永遠が何だというのだろう 僕たちは肉体の虜 観念の渦 心のきざはし そんなものばかりが頭をよぎる。夢は僕に何を与えてくれたのだろう。 シモーヌ。 君は今なお僕の胸を掴む いっそここから空へと飛んで 全てにけりをつけてしまおうか。 僕は憂う。 戸惑う。 この身を案じ、 突き刺す月の光を呪う。 それでもこの恋に向き合えと? どうかあるがままであることを そしてこの胸に灯を あなたの…
シモーヌ・ヴェイユは、フランスで一番人気のある女性だそうである。私は、この映画で初めて知った。日本の多くの人がそうではないか。 それに同姓同名で、時期も同じ頃のフランス人哲学者がいる。こちらなら、うっすら聴き覚えがあって、ちょっと混同しかけたが、別人である。これも初めて知った。 さて、本作は政治家シモーヌ・ヴェイユの生涯を描いたものである。歳を取ったヴェイユが自伝を書きながら人生を振り返るという形を取っている。だから、途中で主人公が死んだり、離婚したりする心配をせずに見ることができた。 時系列ではなく、様々な時代のエピソードが順不同で並べられる。終盤に、16歳のときの強制収容所での苛烈な経験を…