原題は「La Veuve Couderc」(未亡人クーデルク) カミュの「異邦人」の主人公 ムルソーの後日譚を思わせるようなストーリーでしたね ムルソーは母親の葬儀で涙を流さなかったせいで 人間味のかけらもない冷酷な人間だと非難され さらに友人のトラブルでアラブ人を殺してしまい その理由を「太陽のせい」と答えます 本作の主人公ジャンは(ラスト、ジャンについての犯行が語られる) 物理学者エティエンヌ・ラヴィーンの息子で 12年前レストランで食事中、政府の高官ふたりを殺害 裁判長が理由を尋ねると、「ただいらいらしたから」 脱獄したジャン(アラン・ドロン)が、田園地帯を歩いているとバスが停まり、中年…