皆さんは健康のためにウォーキングしているとき、周囲の景色を楽しみながら歩いていて、いつの間にか頭の中の思考に気を取られていることはありませんか? 仕事での問題をどう解決しよう、今日の夕ご飯は何にしよう。 あるいはもっともっと深く考えに沈んで、天然自然はなぜかくあるのか、とか答えのないようなことまで……。 古代の哲学者は逍遥(しょうよう)して考えたといいます。皆が皆、四六時中歩き回って思索していたわけではないでしょうが、現代人よりは歩いていました。 「思想は歩く人のテンポでゆっくりと進んだ」はずです。 以下で紹介する本の著者は「思考と歩行は似ている」といいます。 思考は不安定なバランスによってし…