今年の11月に予定されていたシュターツカペレ・ドレスデンの来日公演が、中止になった。公演を主催するジャパン・アーツ社が公式に発表した。来日公演決定が報じられたのは今年の5月。そこから3か月も経たないうちに、一転しての中止の発表には少々驚いた。同社HP上の声明によれば、「オーケストラ側と慎重に協議を行った結果、昨今の諸事情をふまえ、中止する運びとなりました」とのことである。 ここでいう「昨今の諸事情」というのは、いったい何だろう。公式発表がそれ以上を説明していないから、分かりようがない。分かりようがないが、「おそらく、たぶん・・・」と推測することは出来る。 コロナ問題ではないことは明らかであり、…