タイ南部で7世紀から12世紀頃にかけて繁栄したシュリーヴィジャヤ王国。その時代の至宝とも呼べる美しい観音菩薩像がバンコク国立博物館に所蔵されています。 シュリーヴィジャヤ王国 タイ族による国の興りは、13世紀に現在のタイ北部地方の南半分にあたる地域を統一したスコータイ王朝といわれています。ただ、当然のことながら、それ以前にも現在のタイの国土にあたる部分には人々が住んでおり、異民族による支配が行われていました。大雑把に遡れば、スコータイ王国の前はクメール王国、ドヴァーラヴァティー王国、シュリーヴィジャヤ王国といった古代国家が存在していたことになります。また、ラヴォ王国、ハリプンチャイ王国といった…