ティム・バートン版『チャーリーとチョコレート工場』が日本で公開されたのは2005年のことだったらしい。私が10歳にもならない時のことである。 バートン版を観る前に、ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』(評論社)を読んでいたので、ウィリー・ウォンカが若い頃どういう人物だったか? というお話にはとても心惹かれるものがあった。 そういえば大学生の時に、「ロアルド・ダールが好きだ」と言っていた女の子がいたけれども彼女は元気にしているだろうか……? 閑話休題。 ティモシー・シャラメ演じるウィリー・ウォンカは夢のある青年、童心を忘れない若き発明家、という感じで観ていてちょっと不安にさせた。自分が1…