2022年6月26日 東京都交響楽団 サントリーホール指揮 クラウス・マケラジノヴィエフ バッテリアショスタコーヴィチ 交響曲第7番 レニングラード 噂はホンモノであった。クラウス・マケラ、この若者、やはりとてつもない才能の持ち主だ。 ・・・と、諸手を挙げて絶賛する前に、一つ断っておきたいことがある。 この日、メインのショスタコ演奏後、日本のオケでは珍しいくらいのものすごい拍手喝采が巻き起こった。ブラヴォーこそ控えられたが(いったい、いつになったら解禁になる?)、コロナ以前だったら熱狂的な歓声の雨あられだったことだろう。ソロ・カーテンコールも2回に及び、SNS上では終演後、「名演」の二文字があ…