ショスタコーヴィチの交響曲完聴記、ついに最後の第15番となりました。交響曲第15番 イ長調 作品141は1971年にわずか2カ月、病気がちであったこともあり、死の影を考えながら書き上げたことでしょう。初演は翌年1月に息子のマクシムの指揮によって成されました。 その初演から4年後の1975年8月9日モスクワで亡くなりました。享年69歳。 第1楽章 冒頭のフルートによる気楽なメロディーに導かれて曲が進むとロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」から引用がひっそりと、しかしハッキリと―それはスイス救国の英雄としてではなく、何の意味ももたないかのように―その旋律はその後もフト登場します。ショスタコーヴィチ…