封切り三日目。 席数129の【CINE2】の入りは四割ほど。 タイトルの〔NITRAM〕は本作の主人公『MARTIN』の名前を逆さ読みにし幼い頃からちょっと違っている彼の蔑称として同級生等が用いたもの。 当然の様に本人はその呼称を嫌っている。 また、「REDRUM REDRUM」と呟いていた少年の一家が悲惨な体験をしたように昔から逆さ読みは凶事のサインと相場は決まっている。 実際にはどうだったのかは分からないが、映画で描かれる『マーティン』は長じてからも見ていてまだるっこしいし感情移入すらしたくない人物造形。 精神的に何らかの障害を持っている可能性もあるけれど、深く考えることをせずに直情的。「…