戦時中のモノがない、食べ物もない時代に、多感であろう少年時代を過ごした父は モノを買う時はよいものを 食べる物は、美味しいものを求めた 戦後の高度成長期で、経済的にゆとりもあったんだろう、少々値が張っても、いとわなかった 品物を選ぶセンスも悪くなかった、どちらかといえばよかった 市川のマンションの木製のダイニングテーブルとイスのセット 川西の家に引っ越した時に買った、ブルー系のペルシャ絨毯 私に買ってくれた薄い長方形のフレームに、薄っすらパープルがかったワニ皮のベルトがついたおしゃれな腕時計 就職祝いだったか 私の目からみて、どれもセンスがよかった でも、贈り物にまつわる思い出には、今でも思い…