シンバル [ Cymbal ]
オーケストラなどでパーカッションセクションの人が、革製のストラップが付いた2枚のシンバルをそれぞれ両手に持ち『パシャーン』っと鳴らすのは「クラッシュ・シンバル」。1枚のシンバルをスタンドに固定、あるいはひもにぶら下げた状態でスティック・マレットなどで叩くのは「サスペンド・シンバル」。サスペンドの場合マレットで叩くと『シャァァーン』という綺麗なクレッシェンド音が出せる。
ドラム・セットに組み込みスティックで叩くシンバルのうち、大きな音でアクセント的に用いるものも「クラッシュ・シンバル」と呼ぶ。その他ドラム・セットには、2枚1組みでスタンドに向かい合わせでセットしペダルで開閉をコントロールしながら叩く「ハイハット」や径の大きく重い「ライド(レガート)・シンバル」、サイズが小さく高い音が出せる「スプラッシュ・シンバル」等が用いられる。
一般的にシンバルと総称されているものは「ターキッシュ・シンバル」といってトルコで作られ始めたらしいが、中国にもシンバル製造の古い歴史があり、「ドラ(ゴング)」も製法的にはシンバルに近い。現代では「チャイナ(チャイニーズ)・シンバル」と呼ばれる周辺部が反り返っていてドラのような音の出るものがドラム・セットの中にも積極的に組み込まれ、エフェクト要素の高いサウンド・キャラクターが重宝されている。