toriadecafe.hatenablog.com 翌朝、ベッドでリチャードの隣で目を覚ました涼子は彼が目を覚まさないうちに、バスルームに向かった。愛された記憶が、頭に体の隅々に残っていた。でも、鏡に映った自分の顔はいつもより老けて見えた。もしかしたら、これが「本当の自分」なのかもしれない。もう、そんなに私は若くない。そう思うと、涼子は無性に”安心”が欲しくなった。今日の夜には、リチャードは日本を発つ。遅めの朝食を、レストランで二人で摂っているとどのテーブルの人たちも、自分たちを見ている気がした。このホテルでは、外国人客など珍しい訳ではない。「もしや、私と外国人男性というのが不釣り合いにみえ…