The Thin Red Line
太平洋戦争中のガダルカナル島。日本軍が駐留する島を、アメリカ軍が占拠を図った。・・・という粗筋だけだと普通の戦争映画のようだが、20年振りにメガフォンを取ったテレンス・マリックの本作は、幾多もの登場人物の内省的モノローグを多用し、美しい映像に重ね合わせて1つの宇宙を描こうとしているかのよう。だが哲学的な内容は、冗長で退屈と捉えるか、美しい傑作と捉えるかで、評価が分かれた。豪華キャストはテレンス・マリック作品ならばと、低いギャラで集まった面々。辛うじてスターの顔触れで「一般的な映画」の体裁を保ったとも言える。
尚、ジェームズ・ジョーンズの原作は、1964年に『大突撃』として映画化されている(上映時間は96分)。
*1:Rated R for realistic war violence and language.