SB孫氏の積極投資また裏目、IT不振で苦境 ソフトバンクは今のところ、スタートアップ向け投資を大きく削減している。孫氏は5月の決算発表にあわせて公表した動画で、手元資金を大量に積み上げたいと述べ、新規投資には一段と慎重に臨む考えを示している。 2020年に入って、ソフトバンクのスタートアップ投資のペースは緩慢だった。孫氏の視線はむしろ、インドネシア首都移転計画やナスダックに上場する大手ハイテク株のオプション取引に向かっていた。株価が一時的に下げると、複雑なオプション取引でソフトバンクは約54億ドルの損失を出した。 その後の20年終盤にグロース株が活況を呈すると、ソフトバンクは多額の利益を手にす…