脱住宅: 「小さな経済圏」を設計する 作者:山本 理顕,仲 俊治 平凡社 Amazon 19世紀の産業革命以降、人間の生き方を取り巻く環境が急激に変化しました。なかでも最も大きな変化の一つだと私が思うのは、「一住宅=一家族」という住まい方が一つの普遍性を獲得したことです。一つの家族が一つの住宅に住む、そういった住宅の形式が誕生したこと、そしてこれこそ理想の住宅だと多くの人が受け入れていったこと、それこそ「住宅革命」と呼んでいいほどの20世紀の大転換であり、20世紀を象徴する出来事の一つだと考えています。…… 夫婦と子どもという単位こそが最適な生活単位だと当時は考えられていました。性生活の単位で…