差別はたいてい悪意のない人がする-見えない排除に気づくための10章-キム・ジヘ/著 尹怡景/訳大月書店2021年8月23日 第一刷発行 友人が読んでいて、面白そうだったので、図書館で借りてみた。タイトルの「差別はたいてい悪意の無い人がする」というのは、ドキッとさせられ、かつ、おおいにうなずいてしまう。無意識の偏見。色眼鏡。差別していると気が付いていないから、差別してしまう・・・。 著者のキム・ジヘさんは、韓国・江陵原州大学校多文化学科教授(マイノリティ、人権、差別論)。移民、セクシュアル・マイノリティなどさまざまな差別問題に関心を持ち、当事者へのリサーチや政策提言に携わっている。本書は、初の単…