ジェーン・オースティン

2024年9月4-10日 ・ニッコロ・マキャヴェッリ（森川辰文訳）『君主論』 ・小池真理子『恋』 ・小池真理子『欲望』 ・村上春樹『女のいない男たち』 ・ナサニエル・ホーソーン（小川高義訳）『緋文字』 ・ジェーン・オースティン（工藤政司訳）『知性と感性』 ・岡野宏文、豊崎由美『百年の誤読 海外文学篇』 ・ウンベルト・エーコ（河島英昭訳）『薔薇の名前』上 以下コメント・ネタバレあり

初対面の男性に、心が動くほどの美人じゃないと言われていたら… お金持ちだけど、高慢で愛想が悪い。 人を見下すような言い方だとこちらから願い下げ。 なのにある日突然のプロポーズ??? 訳がわからない。 私があなたのプロポーズを受けるとでも思ったのですか??? 今から約200年以上も前に書かれた小説ですが、現代でも充分に楽しめるジェーン・オースティンの小説【自負と偏見】 あらすじ ジェイン・オースティン JaneAusten 小山太一 コヤマ・タイチ 主な登場人物 ミスターベネット ミセスベネット ジェイン・ベネット エリザベス・ベネット（リジー/イライザ） メアリー・ベネット キャサリン・ベネッ…

ベネットさんと夫人の温度差は縮まらないまま、夫婦のやり取りが続きます、、、 夫人は必至で旦那さんを説得して、ビングリーさんのところに挨拶に行こうとしますが、ベネットさんには、全くその気はないようです。夫婦の間にはいつの時代にも、どの国でも、埋められない溝があるのですね、、、続きはこうなっています。 “I see no occasion for that. You and the girls may go—or you may send them by themselves, which perhaps will be still better; for as you are as handso…

Chapter 1のつづき Mrs.Benettの張り切りぶりが、本当に面白い。当時も、今の時代も、子供の結婚、というのは、親にとって気になる事なのですね。お金持ちの男性に何とか嫁がせようとする、母心と、いまいちピンと来ていないお父さんの温度差が面白いです。 This was invitation enough. invitation 招待、のほかにも、誘因、誘惑、挑戦、～しやすいようにすること、などの意味があります。ここでは、旦那さんが、「君が話したいんなら、別に意見はしないよ。」と言ったことに対して、「これで奥さんがやっと話せるようになった。」という感じでしょう。 “Why, my dea…

マンスフィールド・パーク (ちくま文庫) 作者:ジェイン・オースティン 筑摩書房 Amazon 私にはそんなことできません！ ノリス夫人、指図好きの倹約好き。節約大好きで、収入を全部使うことがないから毎年お金が増えていく。 バートラム夫人、娘たちの教育よりもパグのほうに関心あり。 境遇から自己否定が多いファニー。 「自分に有利な結婚ならみんなすぐにするべきだわ。」ミス・クロフォード。 ヘンリー・クロフォード、色男の醜男。最悪なやつじゃん。 結婚という取引をするときは相手にはとても多くのことを期待するくせに、自分のほんとうの姿はできるだけ隠しておく。 わがままは許すほかない。わがまま病は治る見込…

説得 (ちくま文庫) 作者:ジェイン オースティン 筑摩書房 Amazon 夫婦というものは反対しても無駄なときはすぐにわかるものである。 冷たいエリザベス、いつも重病と言うメアリー、アンはいつもただのアンにすぎなかった。仲がよろしくない三姉妹。 超ナルシストなお父さん、エリオット氏。珍しいキャラ。 贅沢三昧の暮らしもやめずに格式も落とさずに借金を返済する方法はないか。ないよ。 ご主人様のご冗談には笑わなくてはいけない。基本中の基本。 健康と美貌を保てる人、田舎で新鮮な空気吸って規則正しい生活して好きなことだけに時間使ってお金の心配せずに暮らしていける人。そりゃそーだ。 儀礼的な朝の訪問は30…

マンスフィールド・パーク（上） 作者:ジェーン・オースティン グーテンベルク２１ Amazon マンスフィールド・パーク（下） 作者:ジェーン・オースティン グーテンベルク２１ Amazon わたしに意見など、お求めにならないで。 グラント牧師が栄養過多で脳卒中なんかで、ぽっくりいくのを期待するバートラム氏。ひど。 田舎っぺでもない。姉をなんだと思ってるんだよクロフォード嬢。 ヘンリー・クロフォードの容姿への描写が辛辣。何回醜男って言うんだよぅ。 はじめて会ったとき：まったくの醜男。 二回目会ったとき：そこまで醜男じゃないけど、たしかに醜男だけど歯は綺麗。醜男ということを忘れそう。 三回目会っ…

関東は、快晴の日が続いています。 まだ、当分、雨は降りそうにありません。 晩秋に植えたビオラは花が咲いていて、株も生長中ですが、芽を出したスイセン、キンセンカ、それからまだ芽は出ていないチューリップ、ヒヤシンス、ユリ、ラナンキュラスなどに水撒きをしました。もちろん、長年育てている盆栽などにも。 裏庭では、実生のイロハモミジが紅葉しています。 紫色に紅葉？する仮称「紫の上」もいまは、紅く染まっています。これからさらに色が変わります。 これは名品の種を失敬して蒔いたのですが、幸い親木と似ています。 モミジや椿やバラもそうですが、接ぎ木で育てると、同じ品種の性質を受け継ぎますけれどね。 千両は数か所…

AI検索エンジン「Google Gemini」「Perplexity」「Genspark」「Felo」「Microsoft Copilot」「リートン」「ChatGPT」で色々試している。 今回、次の質問をしてみた。 ■ 質問：『日本の文庫本で読める世界の小説ベスト10と日本の小説ベスト10を挙げて。』 以下、それぞれの回答。 ■ Google Gemini https://gemini.google.com/ ≪≪≪ 回答 ≫≫≫ ※ 日本の小説が夏目漱石に偏りすぎていて、かつ3作品が重複してしまっている。「三四郎」は3重になってしまっている。Geminiに重複を指摘したら、海外作品が入った…

皆さん、こんにちは！楓です🍁先日、私も大好きな『プライドと偏見』についてショート動画で投稿しましたが、ご覧いただけたでしょうか？ その動画はこちらです▶️ - YouTube 今日はその内容をさらに詳しく掘り下げてみたいと思います。エリザベスの物語には、私たちの日常や恋愛にも生かせるたくさんの教訓があるんですよね。 🌸 『プライドと偏見』のあらすじ 『プライドと偏見』は、19世紀初頭のイギリスを舞台にした作品で、原作はイギリスの女流作家ジェーン・オースティン「高慢と偏見」という小説です。ベネット家の次女、エリザベス・ベネットは聡明で意志の強い女性。物語の中で、彼女は多くの誤解や偏見に立ち向かい…

Wikipedia三大文学 という言葉をご存知でしょうか。 インターネット大好きっ子ならきっと見たことのある言葉でしょう。 Wikipediaの中でもとくに人気のある三記事を総称して、そのように言われています。その三記事というのが、 ・八甲田山雪中行軍遭難事件・地方病（日本住血吸虫症）・三毛別羆事件 の三つになります。 一時期貪るようにWikipediaを読みあさっていたので、このうち地方病の記事以外は前に読んでいたんですが、「地方病」の記事だけ読んだことがありませんでした。 当時は特に事件系の記事が好きで、「ディアトロフ峠事件」とか「ダーウィン賞」とか「ロズウェル事件」とかの記事をよく読んで…