日本のハードコア・パンクに関する本を読んだ。 DEATH SIDE/FORWARDなどで日本のハードコア・パンクの渦中にあったISHIYA氏によるジャパニーズ・ハードコアの歴史を綴った本。 日本のハードコアの歴史を語るというのはそう容易いものではない。様々なバンドがいてそれぞれの音楽を追求していて、それら全てを網羅するということは、端的に言えば不可能なのだから。ISHIYA氏は東京にいて、そのシーンを見て体験しただろうが、地方には地方のバンドがいて、それらを本書では紹介してもいるが、取り上げるべきあのバンドもこのバンドもいる。東京からの視点で観測できない場面もある。筆者は、タイトルに「私観」と…