かつて日本を代表した三洋電機の白物家電事業とその象徴的なブランド「Aqua(アクア)」が、2011年に中国のハイアールグループ傘下に入りました。この買収は、当時の日本にとって単なる事業売却に過ぎなかったかもしれません。しかし、今振り返れば、日本の電機メーカーの衰退と、ハイアールが世界的な巨人へと飛躍する転機となるった出来事だったようです。日中の産業構造の明暗を分かつ節目であったともいえそうです。 🌟 序章:日中の明暗を分けた「アクア」買収 三洋電機を買収し、アクアブランドをハイアールに売却したパナソニックは今なお構造改革から抜け出ることができずに苦しみ続けています。ハイアール傘下に入ったアクア…