ズルリーニの映画は昨年「激しい季節」を鑑賞しており、その際に本作もリストへ登録した。両者とも年上の未亡人に恋心を抱く青年を描いたものだが、同じくズルリーニ演出で以前より観たいと思いながら未だ願いが叶わずにいる「高校教師」の内容も、アラン・ドロン扮する教師が彼の生徒に惹かれる話と聞くので、所謂「愛があれば年の差なんて」系の主題によっぽど拘りを持つ監督なのかもしれない 道端に停めた車の助手席からヒロインが降り立ち、叢で用を足す場面で始まるオープニングがユニークだ。観る側からすると、このショットだけで彼女の人物像がおおよそは推測できる(そういう行為自体をあまり恥ずかしくないと思えるような生活環境で育…