おっちょこちょいで、底抜けにお人よしだけど、どこかちょっとズルい。そんな愛おしい二人の兄が織りなす、妹をめぐるエスプリの効いた物語。頼れる人がいれば、人生どうにかなる。飄々としているようで心の奥底で慮っている。フランス人の本当のやさしさが沁みてくる良作だった。 映画『ローラとふたりの兄』オフィシャルサイト
人間のどうしようもないところ、おろかさや、くだらなさや、バカバカしさを、慈しむような眼差しで撮りあげると、きっとこんなコメディになる。パリで同時多発テロが発生し、人々に不安や悲しみが広がったときに「お祭り騒ぎのように、笑えて、ただ楽しめることを皆が必要としている」と感じて撮った、監督の言葉、そのままの映画だった。 映画『セラヴィ!/C'est la vie!』公式サイト