(J.-F.Lyotard 1924-1998)
フランスの哲学者。
現象学の研究者としてスタート。アルジェリアで哲学を教える傍ら急進的なマルクス主義者としても活動。帰国後、1968年のパリ五月革命に参加する。パリ第8大学教授などを歴任した。
これまでの近代的思考や社会形態の総体的変化を「ポストモダン」として捉えた。その評価に関して様々な論争に関わる。ポストモダニストと呼ばれることに抵抗を覚える哲学者も多い中でリオタールはその看板を自ら進んで背負った哲学者といえるだろう。ハイデガーとナチズムの関りについての論争にも参加し『ハイデガーと「ユダヤ人」』という著書もある。
著書に『現象学』『文の抗争』、『ポストモダンの条件』、『リビドー経済』、『こどもたちに語るポストモダン』などがある。