西ヨーロッパやアメリカ映画を見続けた後にこの映画を観ると、その感情表出の少なさに戸惑う。また物語の盛り上がりが特にないのも肩透かしであった。 しかし私はこの映画をしみじみ楽しく観た。 あらすじ ja.wikipedia.org その理由を以下に書きたいと思う。 1 激しい感情の表出も、物語の盛り上がりも特にないが、十分に登場人物の感情の起伏を感じた。実際の人生とはこういうものだと思う。つまり、表面上は穏やかに過ぎていくが、内面の感情は大きく揺れ動いている。 実生活では、相手の僅かな表情や言葉尻から相手の気持ちを読み取る作業の連続である。また読み取った後もそれが正しいかどうか分からずじまいのこと…