Judith P. Butler (1956年2月24日-) ポスト構造主義思想家。 カリフォルニア大学バークリー校の修辞学・比較文学教授であり、フェミニズム、クィア理論、政治哲学、倫理学に寄与。 『ジェンダー・トラブル─フェミニズムとアイデンティティの攪乱』(青土社、1999年)で理論家としての地位を確立。 ユダヤ系出自であり、レズビアンである事を公言。
フェミニズム、女性の性的消費について、女性の権利について、これに関する話題は定期的に盛り上がるね。こんな記事を見かけた。 b.hatena.ne.jpなるほど、「フェミニズムから離れていく若い女子」は何を考えているか?という問い。これを今日の記事の肴にするか。確かにこの記事で述べられている結論、 反対すべき理由があり、賛同すべき理由がないからです。私たちの利益を代弁していないからです。私たちの楽しみを奪うからです。女性当事者が多くいる領域でバッシングを行っていると認知されてきているから。 は、共感できる気もする。だけどもう1つある。フェミニズム離れの最も大きな原因だと思われる理由がある。それは…
この話題、長いな。まだ盛り上がってるんだね。 b.hatena.ne.jpこの広告に嫌悪感を抱く人を精神分析してみるか。そもそもなんでこの広告を嫌悪するのか、自問自答してみるといい。まず結論として、この嫌悪感は「たわわな女子高生」それ自体というよりは、「たわわな女子高生をまなざす男性」に嫌悪感を抱いている。それを証明するのが、「豊満なバストを持つ女性が男性に礼賛される」「豊満なバストを持つ女性が性的に消費される」という現実だ。その現実の形成過程は話が長くなるから割愛。この「まなざし」という概念は、フワちゃんや指原莉乃になりたい願望の中に「フワちゃんや指原以外の他人」が混ざっている理由について精…
本文章は、海外PhDのショライさん(@phd_arai)主催の『ジェンダー・トラブル』読書会のために作成したレジュメである。ここでは自分が担当している2章3節「フロイト、およびジェンダーのメランコリー」について取り扱う。この節は、バトラーによるジェンダーのトラブルの実践について語られる。扱う対象は主にフロイトである。以下では、文章を読解するに当たって必要と思われる情報を説明していく。フロイトの理論には用語が多いため、その用語を適宜強調しながら説明を行う。 ① フロイトについて ジーグムント・フロイト(1856-1939)とは、「無意識」の概念を発見し精神分析を創始した精神科医、思想家である。彼…
1. 序論 筆者は、前回シモーヌ・ヴェイユを題材としてレポートを書いた(以下参照)。 そこでは、神へと至る信仰の愛を「女性的なもの」として解釈した。しかし、信仰はあまりに深淵である。この現代において、全ての人が至らなければならない道ではない。そもそも、レポートで扱ったような女性の表象では、「真理としての女」から逃れられていないと自分でも思う。ゆえに筆者は、別の形でヴェイユを理解し、それを人に伝える必要がある。 また、ヴェイユとフェミニズムの間に何の関係があるのかとも言われることもあるだろう。彼女は女性であったが、フェミニズムの提唱者であるボーヴォワールと問題意識を共有することはできなかった。ゆ…
夜間スクーリング[専門外国書講読]、先生は「原書講読」とボソッと言われますが、新しく引き受けた訳出課題をざっと訳し終えました。下訳というほど大層なものではないですが、ドラフトとしてはあがったので、少しホッとしています。 このジュディス・バトラー論文、最後まで辿りつくのかなあ。もし行かなかったら、自分自身で最後までやってみたい気はします。しかし、この論文、ハンナ・アーレントの『エルサレムのアイヒマン』を参照しつつ論が進んでいるので、あたりまえですがこの本に言及ないしは参照しないと意味が解らないところがあります。 今さらそこですか、ってな感じですけど。訳では、そこらへんにも留意していくつもりです。…
昨夜は[専門外国書講読]の夜間スクーリング。第6回ということなので、折り返しかな。決して一筋縄ではいかないジュディス・バトラーの文体も、少しずつ馴染みはじめてきた感じがします。先生も言っていましたが、同じようなフレーズが何回もでてきて、しつこい感じがします(笑)。今回はわたしの担当分の発表回でした。前段の方たちの文章がわりと難儀な内容なのに比べて、わたしの担当パラグラフはそこそこ明快だったので、あまり悩みませんでしたけども、論理学の用語がでてきてちとつまずいたかもしれません。 それ以上に、発表しているところで、事前にあれだけ「大学の宿題の発表があるから、話しかけるな、近寄るな」と協力を求めてい…
新書「ヘーゲルを超えるヘーゲル」面白い。カント以降の思想においてカントが九九であるのと同じように、ヘーゲルもヘーゲル以降の思想の九九なんだな〜と思った。ラカンとかアドルノ、ホルクハイマーの復習にもなった。ジュディス・バトラー面白そう…。さっそく本を買ったから読むのが楽しみだ。
7月のおわりにマームとジプシーのcocoonを観に行った 8/10 京都にいるときも帰省してからも早起きが続けられていて、よい。夜型にはなりきれないのに、つい夜更かししてしまいがちだから、最近はいい傾向なんだと思う。朝からしっかり体を動かして、頭も動かして、手も動かす。院生という立場ゆえに、自分の研究はもちろん、自分の生活もしっかり自分の意思でコントロールしなければならない。一見自由だけど(実際自由なんだけど)他力本願では何もなし得ないので、せめてこのくらいは自力でがんばっていきたい。 午後から県立図書館へ。30分越えの運転は春以来だけど、まったく支障なく、ルンルンでドライブできたのでよかった…
www.youtube.com John Cale - Night Crawling (Official Video)June 1, 1974 (Live At The Rainbow Theatre / 1974)ブライアン・イーノ, John Cale, ニコ & ケヴィン・エアーズポップ¥1324 寝れた 通院日。まだしばらくは週に一度のペースかも。 前回変わった薬で副作用等は無かったので今日はどう変化するのかな。 診察までに伝えたいことをまとめておこう。 読みたい本登録しすぎてごめんと思った一か月。感想全然書いてないけれどメモみたいなのとか、良かった楽しかった程度は書かないと全くダメだ…
そのうち日記に移して消す記事ですが。{というか後半のリストはここや日記に書くためのネタではなく、ぐだぐだし続けていっこうにアップできてない調べものの蔵出しなんですが……(cakesがお亡くなりになるまえにアップしないとなぁ)} それでは今日も、07/31開催の「オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光訳)刊行記念オンライントークイベント」https://t.co/VoaIvsHlIQの宣伝がてら呟いていこうかなと思います。 — EnJoe140で短編中 (@EnJoeToh) 2022年7月19日 ここ数日、ジュディス・バトラーの著作にあたっていたのは、いわゆる生物学的性(セッ…
頭が働かない感じがして、原稿を書こうと思っていたのをやめて長い文字起こしに切り替える。12時過ぎに終わって、スーパーに夕飯の買い出し。帰ってきて、一人でキャベツの千切り、賞味期限の近づいたサラダチキン、みそ汁を食べる。 日記を書いてメールの返信をしていたらオンラインの企画会議の時間が迫っていた。Skypeにログイン。今日は安倍元首相の銃撃事件の話題からはじまる。旧統一教会について、世代によって認知度や認識が違うという話になる。上の世代にとっては、かなり身近なものとして社会的に警戒心が強かった時代があったよう。私の世代だと旧統一教会自体には馴染みがなかったと思う。大学の新歓時に「カルト系のサーク…
〈別の仕方で〉読むこと。アルチュセール、ランシエール、マシュレーによる『資本論を読む』(1965ちくま文庫版1996)p028-031によれば、マルクスが例えばスミスとリカードを読む読み方には「根本的に違う二つの読解原理」が働いていると。第一のそれはマルクスは自分の先行者であるスミスの言説を自分自身の言説を通して読む。スミスのテクストが基準としてのマルクスのテクストを通して透けて見えるといった読み方であるが、その結果は「一致と不一致の目録、スミスが発見したことと彼が失敗したこと、彼の功績と過失、明敏さと見過ごしとの明細書でしかない」というものだ。これとはまったく異なるのが第二の読み方であり、第…
宮台真司 社会学講義(レクチャー&ゼミセッション)宗教と自意識の檻〜言葉の外に出るために 今回のテーマは「言葉の外に出るために」「言葉」とはなにか? ベネディクト16世、ヨセフ・ラッツィンガーは「事実は、想起されたときに事実以上のものになる」と言います。 「はじめに言葉があった」で始まる福音書「ヨハネによる福音書」は特にイエスに愛でられた弟子たちによる事実の想起だとします。そして、マタイ、ルカ、マルコによる共観福音書は、譬え話を用いることによって、「なぜそんな喩えが用いられたのか」を、共同体で読み解くためのものだとします。 言葉は私たちに、事実以上の奇跡を与えてくれるものなのです。 「言葉の外…
出来事まとめ・年明けにオープンアカウントで言及できないジャンル(察してください)にハマって、計10万文字ぐらい二次創作を書いてる。遅筆な私にしてはすごい勢いだ・祖母が死んだ・転職活動してて、内定後の面談で女性の雇用について差別的な発言をされてブチギレ内定蹴りをした・のでぜんぶ嫌になり、転職やめてる以下見たライブ・読んだ漫画・本ふりかえり1/2 ダイヤモンドの寄席→年明けに刺激強かったな1/3 バカ爆正月スペシャル→長すぎる。正装ありがたい&大仰天とあそびが面白かった1/21 どっきん!新春ネタ祭り→記憶がないな…永田さんと真空が中mやってて良かった気がする(別のライブかもしれん)1/22 第4…
(この文章は、半年ほど前に書いた「トナとぬいぐるみ王国の没落」の続きです。そちらを先にお読みください) その後のぬいぐるみ王国 最近、家人(10歳男子)の成長が目覚ましい。 ついこの間まではとんでもない怖がりで、クラスで流行っている漫画やアニメにもまったく付いていけなかったのが、唐突に吹っ切れたようだ。クラスでの世間話から「鬼滅の刃」の粗筋をほぼ完ぺきに把握したうえで映画を観たことで、怖さが大幅に軽減されたのが自信につながったのだろう。すっかり「鬼滅の刃」やら「呪術廻戦」やら「ワンピース」が好きになり、日々そうした設定を取り入れた空想に耽っている。 怖さを克服して流行に乗れるようになったことで…
『大衆の狂気』ダグラス・マレー著。分厚い書籍だ。500頁もある。なぜ購入したのか。 キャンセルカルチャーの動きを見ていて、フェミニズム運動がなぜ暴走しているのか。それを理解するヒントになる、と思ったからだ。 5月だったか。京都市内の大型書店で、本書を立ち読みして、面白い記述をみつけた。しかし、分厚いし、ハードカバーとしては高額なので買うのはやめた。 半年くらいしたら図書館で読めば良い、と思った。 数週間後、同じ書店に行ったら、まだ棚にあった。その日は予算1万円で書籍を買う、と決めていた。東京での用事から京都にもどったばかりで、気分がのっていたのだろう。10分ほど立ち読みして、この内容ならば、半…
Netflix「白い黒人」鑑賞。 ○引用「あのときシカゴで出会わなければ―肌の白い、二人の黒人女性。ひとりは白人として、ひとりは黒人として暮らす。立場も価値観もまったく違う二人が出会い、密かに惹かれあう…。アリス・ウォーカー、ジュディス・バトラーなど、現代アメリカの作家・思想家に多大な影響を与え続けている、ネラ・ラーセン1929年の代表作。」 淡々とした映画ですが、この映画の細かい演出、なんらかの賞を受賞すると思いましたが、実際、第79回 ゴールデングローブ賞(2022年)でした 主演女優のテッサ・トンプソンの精神を消耗して行く演技が目を引くが、実際はルース・ネッガが最優秀助演女優賞。 監督は…
ここにも書いた中絶についてのTLSの記事に読者からの手紙。胎児の外在的性質には胎児の定義そのものに含まれる他者の体内にあるという性質と、妊娠が他者から歓迎されているかという文脈的性質の双方が含まれるため、著者の議論は明確さを欠く。手紙の筆者は前カンタベリー大司教。 カフカ素描集はドイツ語版のほかに英語版もあるようだ。 今日の朝刊。某紙の読書面で、日本の精神医療の問題、刑事事件の被害者と加害者の関係など。 カフカ素描集の書評。中断していて残りを読んだら、収録されているジュディス・バトラーの文章への言及がなかったなあ。 某日曜版その他。映画『教育と愛国』の監督、某精華大のS学長、物理学者で歌人のN…
5月も終わり、6月が始まりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。梅雨は読書にぴったりなわけですが、だからといってこんなにたくさん面白そうな本が出ても困るわけです。読めるわけがない。でも仮に読めなくても買っておいた方がいいです。本はとりあえず買っておけば、著者にも出版社にも書店にも我々にもメリットがあります。むしろメリットしかないのでは? というわけで5月前後に刊行された面白そうな本をメモしておきます。 2084年のSF (ハヤカワ文庫JA) 作者:日本SF作家クラブ編 早川書房 Amazon ハヤカワSFコンテストや創元SF短編賞出身の若手を中心とした23作家による豪華SFアンソロジー。『19…
社会変動 社会システムの変動 旧連合国、旧枢軸国の再編成(安全保障の変容) 社会システムの革命:社会理論の構築:宮台真司の役割 外交官 外務省職員 理論から政治へ(ジュディス・バトラー) パウロとして政治活動 極東アジアパートナーシップ協定 環太平洋 自由で開かれた (off the ground by paul mccartney) 巡礼 第二カーサせせらぎ 延暦寺 サンチアゴ